胡桃と塩麴のソースでいただく人参のグリル
今回は、人参をゴロッとそのまま焼き上げ、最後に煎った胡桃と塩麴を合わせた特製ソースと合わせて味わう一品をご紹介。甘味がギュッと凝縮し、表面には芳ばしい焦げ目がついた人参に特製ソースをかけて召し上がれ。胡桃と塩麴の特製ソースを合わせることで、より人参や胡桃の甘みやコクがまとまり、ほんのりと優しい味わいの一品に仕上がります。レモン果汁の酸味でより引き立つ人参の甘みと胡桃との食感のコントラスト、食材本来の味や色合いをゆっくりじっくり堪能できる一品です。秋の訪れを感じる色合い:優しい橙色が鮮やかな一品を味わってみてください。
グリル人参 胡桃と塩麴のソース
【材料】分量:2人分
人参(小~中サイズ) | ... | 2本 |
レモン果汁 | ... | 適量 |
(ライム、すだち、オレンジなどお好きな柑橘でもOK) | ||
油 | ... | 適量(オリーブオイル、なたね油など) |
胡桃と塩麴のソース
胡桃 | ... | 25g |
塩麴 | ... | 8g(約小さじ1) |
ドライハーブ(バジル、パセリ、タイムなど) | ... | 適量 |
【手順】
- 1.胡桃と塩麴のソースをつくる。
胡桃は香りがするまで乾煎りし、包丁で砕く。塩麴とハーブを加えて混ぜ合わせたら胡桃と塩麴のソースを作る。 - 2.人参をカットし柑橘果汁をなじませる。
人参はヘタを取り、縦半分にカットする。カットした人参の両面に柑橘果汁をかけ、なじませる。
- 3.人参を弱火で焼く。
温めたフライパンに油をひき、全体になじませる。人参のカット面を下にし並べて、鉄蓋を閉めて弱火で15分程焼く。
人参を裏返し、もう片面も弱火で15分程焼く。竹串などで確認して、人参が柔らかくなっていたら火を止める。
※まだ硬さが残っていたら、1、2分程そのまま焼き、火を止めて置いておく。
- 4.胡桃と塩麴のソースをかけたら完成!
焼き色がついた人参に胡桃と塩麴のソースをかけて完成。
POINT!
※カットした人参にかける果汁は、レモンのほかライムやすだち、オレンジもおすすめ。酸味の強い柑橘果汁のほうが、人参本来の甘みが引き立つのでおすすめ。
※オーブンで焼くと野菜の水分も飛びパサパサになってしまいがち。鉄蓋付きのフライパンで焼くと適度な水分が残り、ホクホクに仕上がります!
今回使用した鉄器
「Palme フライパン」※専用の蓋使用
Palma-ヤシの木をモチーフにしたシリーズの鉄鋳物フライパン。ベーシックなサイズの24cmです。持ち手は緩やかな傾斜で握りやすく、両手でも持ち運びやすいよう、前方部には短い取っ手が付いています。デザイン性はもちろん、実用性も考え抜かれた深さや持ち手の角度など、料理好きの方やプロの料理人からも人気が高いフライパンです。世界的プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソン氏がデザインを手掛けました。
「Palma キャセロール」との兼用の「鉄蓋」を使うことで、人参自体の水分が適度に残りホクホクとした食感を愉しめます。材料も手順もシンプルなだけに、素材本来の美味しさや鉄鋳物フライパンの実力を実感できるレシピです。
レシピ監修 美里さんより
夏から秋の空気を感じるようになり、食べたい食材が少しずつ変わってきたように感じます。森に入るとまだ緑色のイガグリが落ちているのを見かけます。クルミもそろそろです。
今回で3回目となるPalmaフライパン最後のレシピは、じっくりと焼いた人参にクルミを合わせました。
塩だけでも十分に美味しいのですが、クルミの食感とハーブの香り、塩麹のこっくりとした塩味を合わせることで、人参そのものの味に素朴な深みを感じていただけるかもしれません。あらかじめ柑橘の果汁をかけた人参は、ほのかな酸味を残したまま焼き上がり、良い塩梅の甘さに仕上がります。人参の甘みと食感、程よい焦げを楽しむためには「弱火でじっくり」がポイントです。
レシピ/料理 植山美里
【プロフィール】HP:Misato Ueyama
1990年京都生まれ。料理を通して食と自然がつながることをテーマに人が集まる場作りに従事。京都、徳島を経て、より“心地よく素のまま”でいられる環境を追い求め、自然豊かな岩手の地に。集まった人や食材、空間とのセッションのような料理を目指す。

